「近況報告」(緊急追加版)

安達さんからは、現在事務局で取りまとめ中の65周年記念会報へ、下記の原稿を送っていただいております。発行は4月初めになる予定ですが、同文のものを披露いたします。

内閣総理大臣賞をいただいて

43期(平4卒) 安達宏昭(箕面市)

2024年2月14日に、内閣府の科学技術・イノベーション推進事務局が開催する「第6回日本オープンイノベーション大賞」の表彰式が行われ、「日本発革新的酸化制御技術MA-T Systemによるオープンイノベーション ~感染症対策や医薬、高分子表面の機能化、エネルギー生産などの広範な社会実装~」が、最高賞である「内閣総理大臣賞」を受賞しました。

                           
                                                

MA-T®は、株式会社エースネットが17年の歳月をかけて開発した技術ですが、2014年に知人を通じてMA-T®とのご縁があり、大阪大学へ繋いだことがきっかけとなり、基本原理が解明され、特許出願へと進み、さらなる技術進化に至りました。

私はMA-T®の革新性に衝撃を受け、2016年に大阪大学発ベンチャー「株式会社dotAqua」を起業し、2020年6月にアース製薬株式会社とエースネット、dotAquaの3者間包括業務提携が実現したことで、大きく前進することになりました。当時、新型コロナウイルスが大流行していたこともあり、高い効果と安全性を両立するMA-T®除菌剤が脚光を浴びました。

さらに大きな展開とするために、2020年11月に「一般社団法人日本MA-T工業会」を設立し、産業界の幅広い分野から加盟企業を募り、38社の会員企業からなる業界団体を発足させました。私は専務理事と事務局長を兼務する大役をいただき、工業会発展のため、尽力してきました。現在、工業会の会員は120社を越え、MA-T®の社会実装を精力的に推進中です。

この度、「内閣総理大臣賞」という大変名誉な賞をいただき、10年間の努力が報われました。MA-T®に関わる皆様に感謝するとともに、今回の受賞を励みとして、より広範な応用展開とさらなる社会実装に繋がるよう、一層精進し、邁進したいと思います。
(株式会社dotAqua 代表取締役社長 一般社団法人日本MA-T工業会 専務理事 兼 事務局長)



最前列右端が安達さん